Search Thermo Fisher Scientific
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ゴルジ複合体は、タンパク質や脂質、糖質などの高分子を細胞から分泌するため、または細胞内の他のオルガネラで使用するために生成するオルガネラです。ゴルジ複合体を選択的に染色する細胞透過性プローブの多くは、脂質の代謝および予想に関する研究に適用されており、また脂質合成率の測定にも用いられています。抗体およびレクチンは、固定細胞のゴルジ複合体を標的とするために用いられ、蛍光タンパク質は生細胞でのトラッキングを可能にします。生細胞および固定細胞のゴルジ複合体をイメージングするには、3種類のMolecular Probes®テクノロジーが有用です。
CellLight®を用いることで、生細胞の細胞膜を標識して細胞のダイナミックな挙動を追うことが可能になります。生細胞のダイナミックな挙動を追跡するためにゴルジ複合体の標識を望む場合、CellLight®試薬をご使用ください。これらのすぐに使えるコンストラクトは、ヒトゴルジ体常在酵素であるN-アセチルガラクトサミン転移酵素-2(12.6 kDa)を利用して、ゴルジ複合体を標的とする蛍光融合タンパク質を発現します。CellLight®試薬は、トランスフェクションステップを簡素化し、毒性または化学的 破壊が最小限の細胞染色試薬として作用します。
蛍光セラミドは、脂質の代謝および輸送を調べるために広範囲に用いられます。蛍光セラミドは生細胞のゴルジ複合体を選択的に染色し、固定することも可能です。NBD C6-セラミドは水性溶媒中では弱い蛍光性を示しますが、その蛍光は無極性環境下で増します。BODIPY®染料コンジュゲートは、より明るく、より高い光安定性とより低い環境感度を示します。蛍光脂質を牛血清アルブミン(BSA)で複合体化することで、疎水性プローブの溶解に有機溶媒を用いる必要がなくなります。そのため、BSA複合体化プローブを水に直接溶かして生細胞にロードすることができます。
固定細胞におけるゴルジ複合体の標識化は、HPAなどのレクチン、またはgolgin-97などのゴルジ結合タンパク質に対する抗体の蛍光コンジュゲートを用いて、行うことができます。HPAレクチンは、末端α-N-アセチルガラクトサミニル残基に選択的に結合します。この残基はcis-ゴルジ偏平嚢でセリンとスレオニン残基にO-結合により加えられた中間体糖です。抗golgin-97抗体はほとんどの脊椎動物種のゴルジ複合体を、特に周辺膜タンパク質で認識します。抗golgin-97は未標識の一次抗体として、HPAレクチンはAlexa Fluor®647またはAlexa Fluor® 488色素として提供されます。
リードアウト |
蛍光融合タンパク質の発現
| |
---|---|---|
ターゲット |
ゴルジ複合体を標的とするタンパク質
| |
一般的なフィルター セット | FITC | TRITC |
標識 | GFP | RFP |
励起/蛍光 (nm) | 488/520 | 555/584 |
シグナル対ノイズ比 | ||
光安定性 | ||
マルチプレキシング |
可
|
可
|
生細胞 |
可
|
可
|
固定細胞 |
不可
|
不可
|
固定可能 |
可
|
可
|
プラットフォーム |
イメージング
|
イメージング
|
パッケージフォーマット |
1 mL
|
1 mL
|
カタログ番号 |
リードアウト |
生細胞のゴルジ複合体染色
| ||
---|---|---|---|
ターゲット |
ゴルジ複合体内の脂質を標的とします
| ||
一般的なフィルター セット | FITC | Texas Red ® | FITC |
標識 | BODIPY® FL | BODIPY® TR | NBD |
励起波長/蛍光波長 (nm) | 504/511 | 587/615 | 466/536 |
シグナル対ノイズ比 | |||
光安定性 | |||
マルチプレキシング |
可
|
可
|
可
|
生細胞 |
可
|
可
|
可
|
固定細胞 |
不可
|
不可
|
不可
|
固定可能 |
可
|
可
|
可
|
プラットフォーム |
イメージング
|
イメージング
|
イメージング
|
パッケージフォーマット |
5 mg
|
5 mg
|
1 mg
|
カタログ番号 |
リードアウト |
固定細胞のゴルジ複合体染色
| ||
---|---|---|---|
ターゲット |
ゴルジ膜タンパク質
|
α-N-アセチルガラクトサミン残基
| |
一般的なフィルター セット |
NA
| FITC | Cy®5 |
標識 |
二次検出が必要
| Alexa Fluor® 488 | Alexa Fluor® 647 |
励起波長/蛍光波長 (nm) |
NA
| 496/519 | 650/665 |
シグナル対ノイズ比 |
NA
| ||
光安定性 |
NA
| ||
マルチプレキシング |
可
|
可
|
可
|
生細胞 |
不可
|
不可
|
不可
|
固定細胞 |
可
|
可
|
可
|
固定可能 |
不可
|
不可
|
不可
|
プラットフォーム |
イメージング
|
イメージング
|
イメージング
|
パッケージフォーマット |
100 μg
|
1 mg
|
1 mg
|
カタログ番号 |
リードアウト |
蛍光融合タンパク質の発現
| |
---|---|---|
ターゲット |
ゴルジ複合体を標的とするタンパク質
| |
一般的なフィルター セット | FITC | TRITC |
標識 | GFP | RFP |
励起/蛍光 (nm) | 488/520 | 555/584 |
シグナル対ノイズ比 | ||
光安定性 | ||
マルチプレキシング |
可
|
可
|
生細胞 |
可
|
可
|
固定細胞 |
不可
|
不可
|
固定可能 |
可
|
可
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プラットフォーム |
イメージング
|
イメージング
|
パッケージフォーマット |
1 mL
|
1 mL
|
カタログ番号 |
リードアウト |
生細胞のゴルジ複合体染色
| ||
---|---|---|---|
ターゲット |
ゴルジ複合体内の脂質を標的とします
| ||
一般的なフィルター セット | FITC | Texas Red ® | FITC |
標識 | BODIPY® FL | BODIPY® TR | NBD |
励起波長/蛍光波長 (nm) | 504/511 | 587/615 | 466/536 |
シグナル対ノイズ比 | |||
光安定性 | |||
マルチプレキシング |
可
|
可
|
可
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生細胞 |
可
|
可
|
可
|
固定細胞 |
不可
|
不可
|
不可
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固定可能 |
可
|
可
|
可
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プラットフォーム |
イメージング
|
イメージング
|
イメージング
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パッケージフォーマット |
5 mg
|
5 mg
|
1 mg
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カタログ番号 |
リードアウト |
固定細胞のゴルジ複合体染色
| ||
---|---|---|---|
ターゲット |
ゴルジ膜タンパク質
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α-N-アセチルガラクトサミン残基
| |
一般的なフィルター セット |
NA
| FITC | Cy®5 |
標識 |
二次検出が必要
| Alexa Fluor® 488 | Alexa Fluor® 647 |
励起波長/蛍光波長 (nm) |
NA
| 496/519 | 650/665 |
シグナル対ノイズ比 |
NA
| ||
光安定性 |
NA
| ||
マルチプレキシング |
可
|
可
|
可
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生細胞 |
不可
|
不可
|
不可
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固定細胞 |
可
|
可
|
可
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固定可能 |
不可
|
不可
|
不可
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プラットフォーム |
イメージング
|
イメージング
|
イメージング
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パッケージフォーマット |
100 μg
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1 mg
|
1 mg
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カタログ番号 |
研究ツールMolecular Probes®ハンドブック | BioProbes® 70関連機器およびアプリケーション |
For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.