お客さまのトランスフェクション実験に最適な選択肢を幅広く提供できるように、DNA、siRNA、RNA、およびタンパク質を導入するためのトランスフェクション試薬を取りそろえております。

  • DNA の導入―一過性および安定的トランスフェクションを使用すると、遺伝子の機能と調整、遺伝子産物の変異解析と生化学特性評価、細胞の健全性と細胞周期における遺伝子発現の影響、および精製と下流アプリケーションを目的としたタンパク質の大規模生産に関する研究ができます
  • RNA の導入―遺伝子発現をノックダウンできる一過性トランスフェクションを、タンパク質のノックダウン研究、表現型解析、機能回復、パスウェイ解析、in vivo ノックダウン、創薬ターゲット探索に利用できます
  • タンパク質の導入―CRISPR-Cas9 トランスフェクションによって、幹細胞工学、遺伝子治療、組織や動物の疾患モデル、および耐病性遺伝子組み換え植物の技術などの多様なアプリケーションでゲノム編集ができます。

トランスフェクション法を選択する際には、導入したい負荷量 (DNA、RNA、タンパク質) とトランスフェクションしたい細胞の種類を考慮します。下表を使用して、当社のさまざまなカチオン性脂質トランスフェクション試薬とエレクトロポレーショントランスフェクションシステムからお選びください。

Invitrogen トランスフェクション試薬選択ガイド

継代細胞株は無限の増殖能を有しており、一般的に初代細胞や寿命を持つ細胞の培養より取扱いが簡単です。しかし、これらの細胞は不死化するための形質転換を受けているため、培養時の挙動が in vivo の状況を必ずしも反映している訳ではありません。

試薬DNAmRNARNAi同時導入
CRISPR-Cas9細胞タイプ接着または浮遊
Lipofectamine 2000 一般的でトランスフェクションしやすい細胞タイプ接着および浮遊
Lipofectamine 3000 代表的なもの (HeLa) からトランスフェクションが難しいもの(がん細胞)まで接着
Lipofectamine LTX CHO 細胞と一部の初代線維芽細胞、上皮細胞、および神経細胞®MEF、HMEC および E18 細胞)接着
Lipofectamine RNAiMAX   株化細胞、トランスフェクションが難しい細胞、初代細胞、幹細胞接着
Lipofectamine MessengerMAX    神経細胞、初代細胞接着
Lipofectamine
CRISPRMAX
    iPSC、mESC、N2A、CHO、A549、HCT116、HeLa、HEK293、その他 20 種類以上の細胞で検証済み接着
Neon エレクトロポレーション 浮遊
Invivofectamine 3.0   尾静脈注射による肝臓への in vivo 導入

初代細胞は、組織から直接分離して適切な条件下で増殖させます。そのため、形態学的にも生理的にも in vivo の状態により類似しています。しかし、通常、継代細胞株よりも培養およびトランスフェクションが難しくなります。

初代培養は、最初の継代後に細胞株と呼ばれるようになります。初代培養に由来した細胞株は生存期間が限られており(すなわち寿命を持つ、継代されると、最も高い増殖能を持つ細胞が優勢となって、細胞集団内で遺伝型と表現型がある程度均一になります。したがって、表現型は初代細胞と継代細胞の中間です。このような細胞を使用するほうが、特に安定したトランスフェクショトされたクローンを作製する場合に、初代細胞を使用するよりも簡単な場合があります。

試薬DNAmRNARNAi同時導入
CRISPR-Cas9細胞タイプ接着または浮遊
Neon エレクトロポレーション140 細胞株以上を検証済み、トランスフェクションが難しい細胞、初代細胞、幹細胞で優れている浮遊
Lipofectamine 3000 代表的なもの(HeLa)からトランスフェクションが難しいもの(がん細胞)まで接着
Lipofectamine Stem幹細胞(HSCを除く)接着および浮遊
Lipofectamine LTX CHO 細胞と一部の初代線維芽細胞、上皮細胞、および神経細胞(MEF、HMEC および E18 細胞)接着
Lipofectamine
CRISPRMAX
    iPSC、mESC、N2A、CHO、A549、HCT116、HeLa、HEK293、その他 20 種類以上の細胞で検証済み接着
Lipofectamine RNAiMAX   株化細胞、トランスフェクションが難しい細胞、初代細胞、幹細胞接着
Lipofectamine MessengerMAX    神経細胞、初代細胞接着

継代細胞株は無限の増殖能を有しており、一般的に初代細胞や寿命を持つ細胞の培養より取扱いが簡単です。しかし、これらの細胞は不死化するための形質転換を受けているため、培養時の挙動が in vivo の状況を必ずしも反映している訳ではありません。

試薬DNAmRNARNAi同時導入
CRISPR-Cas9細胞タイプ接着または浮遊
Lipofectamine 2000 一般的でトランスフェクションしやすい細胞タイプ接着および浮遊
Lipofectamine 3000 代表的なもの (HeLa) からトランスフェクションが難しいもの(がん細胞)まで接着
Lipofectamine LTX CHO 細胞と一部の初代線維芽細胞、上皮細胞、および神経細胞®MEF、HMEC および E18 細胞)接着
Lipofectamine RNAiMAX   株化細胞、トランスフェクションが難しい細胞、初代細胞、幹細胞接着
Lipofectamine MessengerMAX    神経細胞、初代細胞接着
Lipofectamine
CRISPRMAX
    iPSC、mESC、N2A、CHO、A549、HCT116、HeLa、HEK293、その他 20 種類以上の細胞で検証済み接着
Neon エレクトロポレーション 浮遊
Invivofectamine 3.0   尾静脈注射による肝臓への in vivo 導入

初代細胞は、組織から直接分離して適切な条件下で増殖させます。そのため、形態学的にも生理的にも in vivo の状態により類似しています。しかし、通常、継代細胞株よりも培養およびトランスフェクションが難しくなります。

初代培養は、最初の継代後に細胞株と呼ばれるようになります。初代培養に由来した細胞株は生存期間が限られており(すなわち寿命を持つ、継代されると、最も高い増殖能を持つ細胞が優勢となって、細胞集団内で遺伝型と表現型がある程度均一になります。したがって、表現型は初代細胞と継代細胞の中間です。このような細胞を使用するほうが、特に安定したトランスフェクショトされたクローンを作製する場合に、初代細胞を使用するよりも簡単な場合があります。

試薬DNAmRNARNAi同時導入
CRISPR-Cas9細胞タイプ接着または浮遊
Neon エレクトロポレーション140 細胞株以上を検証済み、トランスフェクションが難しい細胞、初代細胞、幹細胞で優れている浮遊
Lipofectamine 3000 代表的なもの(HeLa)からトランスフェクションが難しいもの(がん細胞)まで接着
Lipofectamine Stem幹細胞(HSCを除く)接着および浮遊
Lipofectamine LTX CHO 細胞と一部の初代線維芽細胞、上皮細胞、および神経細胞(MEF、HMEC および E18 細胞)接着
Lipofectamine
CRISPRMAX
    iPSC、mESC、N2A、CHO、A549、HCT116、HeLa、HEK293、その他 20 種類以上の細胞で検証済み接着
Lipofectamine RNAiMAX   株化細胞、トランスフェクションが難しい細胞、初代細胞、幹細胞接着
Lipofectamine MessengerMAX    神経細胞、初代細胞接着
記号説明記号説明
タンパク質、shRNA、および miRNA発現用 DNAタンパク質発現用 mRNA
遺伝子発現を RNAi で阻害するためのノンコーディング RNARNAi ベクターと siRNA をコトランスフェクションするための同時導入
タンパク質導入用の CRISPR-Cas9  

考慮すべきその他のトランスフェクション試薬

トランスフェクション試薬試薬の主な特長とアプリケーション
293fectin Transfection Reagent
  • 一過性タンパク質産生に Invitrogen FreeStyle 293 発現システムと組み合わせて使用
  • Invitrogen FreeStyle 293-F 細胞(浮遊細胞)に最適
Cellfectin II Transfection Reagent
  • S2、Sf9、Sf21、および Invitrogen High Five 細胞を含む、昆虫細胞のトランスフェクションに最適
DMRIE-C Transfection Reagent
  • CHO 細胞株、リンパ系細胞株および Jurkat 細胞株を含む、浮遊細胞のトランスフェクション
ExpiFectamine 293 Transfection Kit
  • 高密度培養した浮遊細胞のトランスフェクション用にデザインされており、トランスフェクション効率とタンパク質発現を強化するトランスフェクションエンハンサーに対応
  • 高密度培養の 293 細胞を使用した場合、他のトランスフェクション試薬よりも 2 ~ 10 倍高いタンパク質収量を実現
  • 堅牢で再現性の高いトランスフェクション結果を提供
  • 容積当たりのタンパク質収量を同等に保ちながら、1 mL 未満から 10 L 超の培養容量に合わせてトランスフェクションを調整
ExpiFectamine CHO Transfection Kit
  • 高密度 CHO 浮遊細胞のトランスフェクション用で、トランスフェクション効率とタンパク質発現を強化するトランスフェクションエンハンサーと培養添加剤に対応
  • 高密度 Gibco ExpiCHO 細胞培養液で最大 3 g/L のタンパク質収量を達成
  • 堅牢で再現性の高いトランスフェクション結果を提供
  • 容積当たりのタンパク質収量を同等に保ちながら、1 mL 未満から 10 L 超の培養容量に合わせてトランスフェクションを調整
FreeStyle MAX Transfection Reagent
  • CHO 浮遊細胞での一過性トランスフェクションに最適、HEK-293 細胞にも対応
  • タンパク質収量がミリグラム単位となる大規模な一過性タンパク質産生に使用
Lipofectamine 2000 CD Transfection Reagent
  •  Invitrogen Lipofectamine 2000 と同等の性能、動物起源物質不含の保証付き(「CD」= 既知組成)
Lipofectamine LTX & Plus Reagent
  • 一般的な細胞株、特にチャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞株での高いトランスフェクション効率と生存率
Lipofectamine Transfection Reagent
  • プラスミド DNA トランスフェクション用の第一世代試薬
  • ほとんどの場合、Invitrogen Lipofectamine 2000 は Lipofectamine Transfection Reagent よりも優れたパフォーマンスを提供
Lipofectin Transfection Reagent
  • プラスミド DNA トランスフェクション用の第一世代試薬
  • ほとんどの場合、Invitrogen Lipofectamine 2000 は Lipofectin Transfection Reagent よりも優れたパフォーマンスを提供
Oligofectamine Transfection Reagent
  • アンチセンスオリゴヌクレオチドのトランスフェクション
Optifect Transfection Reagent
  • 低密度(トランスフェクション時のコンフルエンス <70%)アプリケーション用の汎用試薬
  • トランスフェクション試薬に感受性の高い細胞株に有用

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.