Food Allergens Testing Information

食物中のアレルゲンを同定する

アレルゲンは健康リスクを呈し、最大で世界全人口の 5%が影響を受けています。食物アレルゲンの検出、タンパク質およびタンパク質残留物の定量は、安全性と食品表示に不可欠です。

高分解能精密(HR/AM)質量分析計を利用する LC-MS/MS は、トリプシン消化された全タンパク質のスクリーニングが可能です。この手法により食品中のさまざまなアレルゲン性ペプチドの同定が可能になります。1 度の分析で結果が得られ、定性および定量分析が可能であるため理想的ツールになりえます。

アレルゲン検査には通常 ELISA および PCR 法が使われます。食品製造に関わるラボでは、これらの分析法は迅速かつ簡便で安価、さらにさまざまな食品に対応できる必要があります。しかしながら、従来の手法では加工食品中の卵や牛乳など特定のタンパク質を検出するのは困難であったり、時として不可能であることもありました。LC-MS/MS のような分析法は、1 度の分析で複数のアレルゲンの同定が可能であり、偽陰性の頻度も低く、高い感度、特異性、正確性、および信頼性を誇ります。

もっとも一般的な食物アレルゲン:

  • ミルク
  • 大豆
  • ピーナッツ
  • 木の実
  • 小麦
  • 貝類

規制

製造者はアレルゲンを食品表示に明示する義務があり、原材料、添加物、製造装置が複数のプロセスに関わる場合、混合の可能性のある成分を表示する必要があります。遵守しない場合は著しい健康被害や製造資金の逼迫につながります。

世界中にはさまざまな規制があります。ヨーロッパの規制 EU regulation number 1169/2011 は食品情報を消費者に開示し、ラベルを付してアレルゲンを表示することを義務付けています。米国には 2004 年の食物アレルゲン表示および消費者保護法があります。この法令は他の連邦局規制を受けていない食品に適用されます。これらの食品は家禽類、ほとんどの肉類、一部の卵加工食品、および大部分のアルコール飲料です。


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