アガロース免疫沈降キット

当社では、様々な免疫沈降（IP）キットと共免疫沈降（co-IP）キット を提供し、目的のターゲットタンパク質（場合によっては相互作用するタンパク質）に対して、様々な方法で抗体を捕捉するために使うことができます。これらの方法は固定化プロテインA/Gまたは活性化担体（AminolinkまたはGlycolink）で、アガロースベースビーズに抗体を直接固定化します。

• 豊富な選択肢—多様な抗体やダウンストリーム解析のニーズに合わせるための様々な手法をご用意しています
• 効果的—最少の抗体（2～10 μg）で抗原を捕捉します
• 完全—co-IPキットにはコントロール全てと、溶解、結合、洗浄、溶出バッファが含まれます
• 迅速—スピンカラムとコレクションチューブが含まれているので、プロトコルが短くなり、サンプルの取扱時間を最小限にできます
• フレキシブル——適応できるプロトコルで、必要に応じてスケールアップ、スケールダウンができます

製品の取扱説明書に従い、10 µg のアフィニティー精製ヤギ抗 GFP 抗体とPierce のDirect、Classicおよび Crosslink IP キットを使用して免疫沈降を行いました。細胞ライセートは IP Lysis/Wash Buffer を用いて調製し、キットに含まれている Pierce Control Agarose Resin によってプレクリアを行いました。抗体、レジン、およびライセートを一晩インキュベートし、免疫複合体を形成しました。IP Lysis/Wash Buffer、1X Conditioning Buffer でレジンを洗浄し Elution Buffer で溶出しました。溶出したサンプル20%、細胞ライセート（Lysate）5% および抗体（IgG）10% を、4-20% tris-glycine ゲルで泳動し、Imperial Protein Stainで染色を行い解析しました。レジンのコントロールとして、抗体を加えずに免疫沈降を行いました。MW：DyLight 549/649 Fluorescent Protein Molecular Weight Markers。

緑色蛍光タンパク質（GFP）の融合を発現しているE. coli細胞をB-PER Bacterial Protein Extraction試薬で抽出し、 多クローン性ヤギ抗 GFP 抗体で免疫沈降します。溶出したIP化合物を SDS-PAGE で分離し、クーマシー染色試薬であるGelCode Blue Stain 試薬で染色して総タンパク質を検出します。 レーン 1 は Crosslink IP キットで得られた1つの物質を示しています。レーン 2 は従来の IP 手法で得られた複数の抗原と抗体の断片を示しています。MW は分子量のマーカーです。

精製ウサギ多クローン性 anti-STAT1抗体、またはウサギ多クローン性anti-EGFR抗体を酸化し、20 µL のレジンに結合させます。A549 細胞ライセート（0.5 mg）を結合レジンと室温で 1時間 、室温でインキュベートします。溶出したタンパク質は 4～20% の SDS-PAGE ゲルで分離し、 ニトロセルロース膜に写し、適切な抗体でプローブします。検出はSuperSignal West Dura Chemiluminescent Substrateおよび CCD イメージャー（露出10秒）で行います。