nupage-tris-acetate

NuPAGE® Tris-Acetate Gel は、NuPAGE® Tris-Acetate SDS Running Bufferとともに使用したときに、高分子量タンパク質の最適な分離を行えるように設計されたプレキャストポリアクリルアミドゲルです。NuPAGE® Tris-Acetate Gelは Novex® Tris-Glycine Native Running Buffer を使用して泳動することもでき、Tris-Glycineゲルシステムを使用した場合よりも非変性タンパク質を効率的に分離できます。NuPAGE® Tris-Acetate GelはpH 8.1の環境であるため、従来のSDS-PAGE Gelに比べタンパク質の修飾が最小限に抑えられ、よりシャープなバンドが得られます。

NuPAGE® Tris-Acetate Gelとバッファーは次の点を実現できるように設計されています:

  • 分子量が広範囲にわたるタンパク質の分離
  • 最適なサンプル調製プロセスを使用することでタンパク質サンプルの完全性を保持します。
  • これまでよりも簡便な保管法でより長い有効期間を実現します(4º C で8ヵ月間、品質が低下することなく保管できます)。
  • 他社のゲルを使用している場合には?選択ガイドで当社の同等の製品を探してください

Tris-Acetate Gel泳動チャートをご覧ください

適切な NuPAGE® Tris-Acetate Gelをお選びください
ウェル数ゲルの厚さゲルの濃度ゲルのサイズ

当社の対話式ゲル選択ツールを用いて、適切なミニゲルを探してください。

当社のすべてのミニゲルに、XCell SureLock®ミニセル のほか、新しいミニゲルタンク も使用できます。

NuPAGE® Tris-Acetate Gelを使ってみましょう

ゲルと泳動用バッファーを適切に組み合わせることで、タンパク質の最適な分離が得られます。 ここには使用可能な構成の簡単に示します。上の「適切なNuPAGE® Tris-Acetate Gelをお選びください」をご覧になって、各製品の注文情報を確認してください。

ポリアクリルアミド濃度
NuPAGE® Tris-Acetateゲルのポリアクリル濃度は次の2通りです:7%および 3~8%勾配。ミディゲル用に8%ゲルもご用意しております。

ゲルサイズ
NuPAGE® Tris-Acetateゲルにはミニゲル(10 cm x 10 cm)とミディゲル(8.7 cm x 13.3 cm) があります。ミニゲルとミディゲルは1.0 mm厚で、ミニゲルにのみ1.5 mm厚があります。NuPAGE® Tris-Acetateゲルには複数のウェルフォーマットがあります。 ロード容量については 推奨ウェルロード&容量サンプルロード量をご覧ください。

バッファーシステム
NuPAGE® Tris-Acetate GelをNuPAGE® Tris-Acetate SDS Running Bufferとともに使用することで、高分子量のタンパク質(36–400 kDa)を変性条件下で分離でき、またNovex® Tris-Glycine Native Running Buffer とともに使用することで高分子量のタンパク質を非変性条件で分離できます。

NuPAGE® Tris-Acetate不連続バッファーシステムには次の3種類のイオンが含まれています:

  • ゲルバッファーに含まれるアセテートイオン(–) は、システム内の他の陰イオンに比べて陽極との親和性が高いことからリーディングイオンとして機能します。ゲルバッファーイオンは Tris+およびAcetate–です(pH 7.0)。
  • 泳動用バッファーに含まれるTricine(–) は、トレーリングイオンとして機能します。ランニングバッファーイオンはTris+、 Tricine–およびドデシル硫酸塩イオン(–) です(pH 8.3)。
  • Tris(+) はゲル用バッファーおよび泳動用バッファーに広く使用されています。また、Tris-Acetat系では、電気泳動中の有効pHが8.1という大幅に低い値に抑えられています。

For Research Use Only. Not for use in diagnostic procedures.