Voice & Report: ゲノム編集を活用し、先天性異常の疾患遺伝子解析へ

User's Voice vol.40

先天性異常は、臨床所見だけでは判断がつかない症例も多く、疾患と関連する遺伝子変異を特定し病態を正しく理解することが重要となります。東京慈恵医科大学の鈴木英明氏は、これまで症例検体から遺伝子配列を次世代シーケンサで解析し、候補遺伝子を絞り込むアプローチを行ってきました。今後、その情報を基にゲノム編集で変異を導入した細胞やモデル生物を作製し、その解析を通して疾患発症の原因や治療へ役立てようとしています。Read More

Date Posted: 10/02/14

Voice & Report: 微小細胞集団におけるリゾリン脂質濃度の超高感度測定系を開発

User's Voice vol.39

脂質メディエーターとして注目されるリゾリン脂質。東北大学の三枝大輔氏は、リゾリン脂質の超高感度測定系を構築し、わずか数百の細胞からなる微小細胞集団中の濃度測定に成功しました。さらに高感度の測定系開発にも意欲的に取り組む三枝氏にお話しを伺いました。Read More

Date Posted: 06/17/14

Voice & Report: 悪性脳腫瘍治療の方法論確立に向けたマウス発がんモデルの構築

User's Voice vol.38

現在も効果的な治療が確立されていない悪性脳腫瘍。これまでの研究はヒトがん細胞株をマウス脳に移植する手法で行われてきました。それに対し、慶應義塾大学医学部の大西伸幸氏らは、より正常に近い細胞を移植し、脳内でのがん化プロセスを調べるマウス脳腫瘍モデルの開発を進めています。新しい研究アプローチでこの難病に挑む大西氏にお話を伺いました。Read More

Date Posted: 06/14/14

Voice & Report: 上皮間葉転換に関わるMRTF-A/Bの細胞内局在メカニズムを探る

User's Voice vol.37

大阪大学の林謙一郎氏は、平滑筋細胞分化のマスター遺伝子であるmyocardin(Mycd) とそのファミリーであるMRTF-A/Bの細胞内局在制御の相違やその機能について研究中です。昨年より開始した血管内皮細胞におけるMRTF-A/Bの局在制御解析がLipofectamin® 3000を用いて効率良く遺伝子導入が可能になったことで、さらに研究の進展が加速したと語ります。Read More

Date Posted: 06/13/14

Voice & Report: ヒトiPS細胞の三次元高密度浮遊培養で再生医療の推進へ

User's Voice vol.36

ヒトiPS細胞の再生医療や創薬スクリーニングへの応用には大量培養が必要となりますが、一般的なシャーレでの二次元培養には限界があります。東京女子医科大学の松浦勝久氏らは、iPS細胞を量産する技術として、高密度の三次元浮遊攪拌培養リアクターの開発を進めています。Read More

Date Posted: 06/12/14

Voice & Report: 網羅的ながん体外診断のバイオマーカー探索研究

User's Voice vol.35

がんの体外診断の開発を見据え、バイオマーカーとなるDNA変異を探索している近畿大学医学部ゲノム生物学教室。その基礎研究を支えているのが次世代シーケンサIon PGM™システムです。ヒトゲノム上の複数領域をマルチプレックスでシーケンスできるIon AmpliSeq™技術を導入し、肺がんをはじめ肝がん、大腸がん、乳がんで、がん関連遺伝子の変異検出をおこなっています。Ion PGM™システムを使いこなし、1年に400~500サンプルは解析するという坂井和子氏にお話を伺いました。Read More

Date Posted: 06/10/14

Voice & Report: 新たな研究ツールとして期待されるゲノム編集の技術開発

User's Voice vol.34

ゲノム編集で有名な広島大学の山本卓教授の研究室で、TALENsやCRISPRを使っ たシステムの改良を手がける佐久間哲史氏。歯学部から理学部に転入し、分子遺伝学教室を選んだのは、「(当時ゲノム編集のために同教室で行っていた)ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)が広がりのある技術と思い、興味を持ったから」と話します。Read More

Date Posted: 06/09/14

Voice & Report: 線虫を使い、ゲノム編集で記憶のメカニズム解明に挑む

User's Voice vol.33

線虫を使い、記憶のメカニズムを研究中の京都大学の杉拓磨氏。記憶の保持は遺伝子発現の変化に依存しているという仮説に基づき、記憶に関わるとされる10対ほどの神経細胞での遺伝子発現を解析しています。杉氏は2013年3月頃からTALENsを活用し、記憶に関わる遺伝子の開始コドンを飛ばしたり、プロモーターに変異を導入したりして目的の遺伝子発現を変化させ、その影響を観察しています。Read More

Date Posted: 06/08/14

Voice & Report: エキソソームへの工学的アプローチから斬新なDDSバイオナノトランスポーター開発へ

Leading Edge Topic vol.2

生体機能の巧妙な仕組みに啓発され、工学的な手法で新規バイオマテリアルを開発する京都大学の秋吉一成氏。体内の狙った場所に薬を届けるDDS(ドラッグ・デリバリー・システム)のキャリアとして、ナノゲル(ナノサイズのゲル微粒子)を開発し、2011年からJST戦略創造研究推進事業(ERATO)「秋吉バイオナノトランスポータープロジェクト」を開始しました。このプロジェクトでは、「エキソソーム」を工学的に加工して核酸医薬の有望なキャリアとして臨床につなげることが重要な柱となっています。Read More

Date Posted: 06/07/14

Voice & Report: 細胞シートから血管付き三次元組織の作製を目指して

User's Voice vol.32

細胞を層状に培養し、患者の様々な組織への移植を目指す細胞シート。これまでシートを多層化していくと酸素や栄養が細胞に行き渡らなくなり、細胞が死滅してしまうという課題を抱えていました。東京女子医科大学の関根秀一氏らのグループは、昨年新たに組織に毛細血管を張り巡らせ、多層化した細胞全体に栄養や酸素を供給することでより厚い心筋組織を作ることに成功しました。Read More

Date Posted: 06/06/14