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一般的なRNA発現解析は、逆転写反応と定量PCR反応を2段階で行いますが、Fast-PCR用 1ステップ RT qPCR用マスターミックスの TaqMan® Fast Virus 1-Step Master Mixを使えば、より速く、より簡単に行えます。この試薬は、製品名からウイルス定量に特化した 試薬と思われがちですが、一般的な遺伝子発現解析にも使える万能マスターミックスです。本稿では、通常2ステップのRT qPCRで使用す るTaqMan® Array Card(図2)で、TaqMan® Fast Virus 1-Step Master Mixの有用性を検証しました。Read More
高齢で歯を失う第一の原因は、歯周病の末期症状です。歯周病の有病率は歳を重ねるごとに上昇し、50代後半になると5割近くに達するという報告もあります。「歯と骨をつなぐ歯周組織には、歯を支える大切な役割があります。私たちは、この組織の再生を目指して研究を進めています」と日本大学歯学部准教授の本田雅規氏は語ります。一年前からEVOS® XL Imaging Systemを使い始めた本田氏は「顕微鏡をのぞく時代は終わった」ともコメントします。Read More
ショウジョウバエが音と重力を感じ分ける神経基盤を2009年にNature誌で発表し、その後、36才の若さで名古屋大学の教授となった上川内あづさ氏。「子供の保育園の迎えもあるので、18時半にはラボを出ます。一般的な研究者より早いと思われるかもしれませんが、切り替えを上手くやれれば仕事の効率は逆に上がる。これはドイツ留学で身につけたやり方です」と穏やかに語ります。Read More
HepG2細胞またはU2OS細胞のゲノム編集において、新製品Lipofectamine® 3000を用いることで、トランスフェクション効率が向上し、TALENやCRISPRによるゲノム編集の効果が改善することを確認しました。Lipofectamine® 3000は、最新の脂質ナノ粒子テクノロジーを利用し、様々な導入困難な細胞でも導入効率と細胞生存率を向上させます。またゲノム編集の効果測定には、GeneArt® GenomicCleavage Detection kitを使用し、従来よりも少ないステップと簡便な操作で目的部位の遺伝子改変効率を評価しました。このようなツールを組み合わせることで、ゲノム編集効率の改善、およびその評価に係る煩雑な作業が最小限になります。Read More
血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)は、細動脈に血小板血栓が生じることで神経障害や腎障害等を引き起こす全身性の疾患です。血小板凝集を調節するプロテアーゼADAMTS13の著しい活性低下が発症につながり、先天性TTPではADAMTS13の遺伝子異常が原因となります。国立循環器病研究センターの小亀浩市氏は、奈良県立医科大学輸血部の藤村吉博氏らの研究グループとともに、TTPの研究に携わってきました。現在、患者本人のサンプルだけでクローニングなしでハプロタイピングする方法をデジタルPCRシステムで開発中です。Read More
「2007年と2012年の久山町住民一斉健診において採取した約2500人の住民の唾液サンプルを現在解析中です。歯周病等の口腔疾患は、従来まで病原菌の探索が主流でしたが、近年口腔内の細菌叢のバランスとの関係や病原菌をアシストする細菌の存在等、様々な可能性が示唆されています。私たちは、まず多くの方のデータから口腔マイクロバイオームの構成バランスの個人差を明らかにし、その研究を通して疾患の原因解明に迫りたいと思っています」と九州大学歯学研究院准教授の竹下徹氏は語ります。久山町コホート研究は、・・・Read More
シマウマ、キリン、ヒョウ、チータ。動物の皮膚には多様な模様がありますが、面白いことに、模様と内部の構造には何の関係もありません。模様は皮膚の上で、自律的に浮かび上がってくるのです。この模様づくりの制御方法を解き明かせば、生物の形態形成の基本原理に迫まれないか?大阪大学教授の近藤滋氏は、学生時代から追い求めてきた体づくりの謎を解く糸口を見い出します。Read More
「植物では、分裂する細胞は根と茎の先端に集中し、それ以外の細胞では、複製でゲノムが増えても分裂せず、体積を増やして伸長するだけ。もしこの分裂と伸長のバランスをコントロールできれば、自在に植物をデザインできるはず。ですから、その『境界』を見極め、移行する機構を明らかにすることを世界中が注目しています」。こう語るのは、東京理科大学の松永幸大氏。概念として提唱されてきた「境界細胞」を実体として世界で初めて捉えます。Read More
白血病をはじめ、様々な血球の腫瘍化により引き起される造血器腫瘍。順天堂大学の荒木真理人氏は、そのようながんをテーマに、基礎研究成果の臨床応用を目指しています。「ある種の骨髄増殖性腫瘍では、チロシンキナーゼのJAK2遺伝子の変異によって、JAK2シグナル伝達系が恒常的に活性化し、それが細胞の腫瘍化を引き起こすと考えられています。私たちは、血液細胞中のJAK2遺伝子の変異を定量することで、この症例の病態を理解できないか検証中です」。荒木氏は、血液内科の小松則夫教授の協力を得て、共同研究者の森下総司氏とともに、現在までに約1000検体の造血器腫瘍に関連する解析を行ってきました。Read More
生活様式の欧米化にともない、日本でも増加している乳がん。早期発見や適切な手術後の経過観察が重要視されています。この時、役立つのが腫瘍マーカー。「すでにいくつかのタンパク質の腫瘍マーカーが使用されていますが、今後は感度の高いマーカーとしてDNAが注目されています。乳がん組織から血中にこぼれ落ちた微量なDNAを腫瘍マーカーとして使う研究が進みそうです。」こう話すのは、大阪大学医学部の加々良尚文氏。大学院生の大城智弥氏とともに乳がんの腫瘍マーカーとして、血中に存在する微量なDNA変異の検出方法を開発中です。Read More