Voice & Report: 核膜孔輸送の機構解明からドラッグデリバリーへの応用へ

User's Voice vol.19

「主な解析対象は数百ベースなので、ク
ローニング済みの人工遺伝子よりも、2週間で届くDNAフラグメント合成サービスを利用するようになりました」と京都大学の吉村成弘氏は話します。吉村氏の研究テーマは、核膜孔を介する物質輸送。タンパク質や核酸の細胞内局在の制御に重要な役割を果たす、このシステムの全容を基礎研究で理解し、応用へ活かすことを目指しています。Read More

Date Posted: 10/21/13

Voice & Report: 微生物を駆使し、伝統技術の醸造学でバイオ燃料開発へ挑む

User's Voice vol.20

東京農業大学の醸造環境科学研究室は、日本の大学の中でもただ一つ「醸造」の名を冠している醸造科学科に所属しています。「私たちの研究室では、水素やエタノールといったバイオ燃料を生産する酵母やバクテリアを研究中です」と大西章博氏。環境に配慮し、伝統技術である醸造学を駆使した、新エネルギー開発へのアプローチを、大西氏に伺いました。Read More

Date Posted: 10/21/13

Voice & Report: ES細胞・iPS細胞由来の心筋細胞を大量に純化精製

User's Voice vol.22

心筋梗塞や拡張型心筋症の治療を目指す心筋再生医療。ES細胞・iPS細胞から心筋細胞をつくるとき問題になるのが、分化誘導の過程で残る未分化幹細胞です。移植後にがん化する危険のある幹細胞を除去し、心筋細胞だけを大量に集めたい。慶應義塾大学の福田恵一氏はこのニーズに応え、2012年Cell Stem Cell誌に、心筋細胞を大量に純化精製する新手法を発表しました。Read More

Date Posted: 10/21/13

Interview: 注目の「がん幹細胞」 新たながん研究に総力戦で挑む。

NEXT Interview vol.7

1997年、白血病でがん幹細胞の存在が初めて報告されました。2000年代に入ると、乳がん、脳腫瘍、食道がん、肝臓がんでも、がん幹細胞の報告が相次ぎます。 慶應義塾大学教授の佐谷秀行氏は、がん幹細胞のマーカーとして報告されたCD44の機能解析から、がん幹細胞を狙い撃ちする薬剤を探しだし、その効果の検証を進めています。 一方、金沢大学教授の後藤典子氏は、がん幹細胞に特有のシグナル伝達経路を捉え、 新たな分子標的医薬品のターゲットをあぶり出そうとしています。がん研究にパラダイムシフトをもたらした、「がん幹細胞」。その意義とこれからについて二人の研究者が語り合います。Read More

Date Posted: 10/18/13

Interview: Anniversary Interview No.5

Anniversary Interview No.5

20世紀後半の分子生物学の急速な発展に、自分の興味がちょうど共鳴したと語る理化学研究所の平尾一郎氏。平尾氏は、現在、DNAに人工塩基を組み込み標的タンパク質に結合する「アプタマー」の開発で世界をリードしています。創薬・生命科学研究への人工塩基の応用、そして生命をデザインするサイエンスの魅力について、お話をお聞きしました。Read More

Date Posted: 10/18/13

Interview: 研究に欠かせない環境は“設備”ではなく“人”

いつ行く? どうする? 海外留学 vol.3

ニューヨークとダブリンへポスドクで留学した経験をもつ長谷川秀樹氏。現在は国立感染症研究所で、経鼻インフルエンザワクチンの開発、HTLV-1 感染を原因とする成人T細胞白血病リンパ腫の発症機序の解明やモデル動物の開発と、多忙な研究生活を送っています。留学して業績は出るの? 設備は日本より優れている?…そんな不安のある若者には「先を考えすぎないで、やりたいことにチャレンジするといい」とアドバイスします。Read More

Date Posted: 10/01/13

Voice & Report: iPS細胞から血管構造を持つ機能的なヒト肝臓へ

LEADING EDGE TOPIC vol.1

横浜市立大学の臓器再生医学研究グループの武部貴則氏は、「驚きだったのは、移植すると即座に血管が流入して成熟化のプロセスがはじまること。生体内でも同じように肝臓の基は血管ができる前にできており、その後血液が流入して成熟した肝臓になっていきます。私たちの系では、そのシステムを試験管内と生体内に切り分けて模倣できた」と語ります。横浜市立大学の臓器再生医学研究グループ(教授:谷口英樹氏)は、世界で初めてヒトiPS細胞から血管構造を持つ機能的なヒト臓器を創り出すことに成功。世界中の多くの再生医学研究者が、iPS細胞を組織の主要な機能を有する実質細胞に分化させることを競う中、研究グループは、iPS由来細胞を含む未成熟な複数の細胞を共培養し、臓器そのものから創り始めました。Read More

Date Posted: 09/27/13

Voice & Report: 「神経細胞のオートファジー誘導へ」使いやすさを実感。EVOS® FL セルイメージングシステム

User's Voice vol.16

「EVOS®システムを選んだ決め手は、使いやすさでした」と話すのは、慶應義塾大学理工学部で助教を務める笹澤氏。昨年の夏、彼女の所属する研究室では、EVOS® FL セルイメージングシステムを導入しました。笹澤氏は、現在、神経細胞でオートファジーを誘導する低分子化合物を探索中です。 Read More

Date Posted: 09/26/13

Voice & Report: 脊髄小脳変性症の根治を目指して:ウイルスベクターを用いた遺伝子治療で、疾患モデル動物の運動障害を回復させる

User's Voice vol.15

小脳から脊髄にかけて神経細胞が徐々に消失し、運動失調をきたす脊髄小脳変性症。日本の患者数は約25,000人。その約3分の1が遺伝性でありながら、治療法の確立されていない難病です。「医学部の研究の本質は患者を救うこと。とにかく病気を治したい。私が この研究をしているというだけで励みになる、という患者さんもいるのです」と話すのは群馬大学の平井宏和氏。脊髄小脳変性症の根治的な治療を見据え、遺伝子治療法の開発に取り組んでいます。Read More

Date Posted: 09/25/13

Voice & Report: B-27® Supplement, XenoFreeで角膜上皮細胞シートを培養

User's Voice vol.14

角膜の上皮が事故や病気で傷つき供給されなくなってしまう角膜上皮幹細胞疲弊症。この病気で失明した患者さんの回復を目指し研究に邁進するのが、東京大学医学部の横尾誠一氏です。傷ついていない片方の目から組織を少量採取し、角膜上皮幹細胞を単離。そこから角膜上皮の細胞シートを培養して患者に自家移植することを目指して、 研究を進めています。Read More

Date Posted: 09/24/13