Voice & Report: FRETバイオセンサーによる分子標的医薬品の迅速な薬効評価法の開発へ

User's Voice vol.41

生物学にとって欠かせない技術となった蛍光バイオイメージング。北海道大学の大場雄介氏は、分子標的医薬品の薬効評価法の開発等にこの技術を応用しています。具体的には、細胞内のシグナル伝達をモニターするFRET(蛍光共鳴エネルギー移動)バイオセンサーを細胞内に発現させ、生きた細胞で薬効を評価したり、細胞の機能解析を進めています。Read More

Date Posted: 10/03/14

Voice & Report: ゲノム編集を活用し、先天性異常の疾患遺伝子解析へ

User's Voice vol.40

先天性異常は、臨床所見だけでは判断がつかない症例も多く、疾患と関連する遺伝子変異を特定し病態を正しく理解することが重要となります。東京慈恵医科大学の鈴木英明氏は、これまで症例検体から遺伝子配列を次世代シーケンサで解析し、候補遺伝子を絞り込むアプローチを行ってきました。今後、その情報を基にゲノム編集で変異を導入した細胞やモデル生物を作製し、その解析を通して疾患発症の原因や治療へ役立てようとしています。Read More

Date Posted: 10/02/14

Interview: 「ゆりかご」で育つがん細胞

NEXT Interview vol.13

細胞内のがん遺伝子やがん抑制遺伝子の異常が蓄積することから引き起こされる「がん」。 近年、その発生には、遺伝子変異だけでなく、がん細胞を取り巻く「微小環境」が深く関与することが明らかになってきました。 遺伝子の変異を蓄積しつつあるがん細胞を育てる「ゆりかご」となる微小環境の正体とは? 生体の防御システムを巧みに利用しつつ「ゆりかご」で成長するがん細胞を阻む手立ては? モデル動物の開発を通し、個体全体からそのメカニズム解明に挑む金沢大学がん進展制御研究所の大島正伸氏にお話を伺いました。Read More

Date Posted: 10/01/14

Voice & Report: 微小細胞集団におけるリゾリン脂質濃度の超高感度測定系を開発

User's Voice vol.39

脂質メディエーターとして注目されるリゾリン脂質。東北大学の三枝大輔氏は、リゾリン脂質の超高感度測定系を構築し、わずか数百の細胞からなる微小細胞集団中の濃度測定に成功しました。さらに高感度の測定系開発にも意欲的に取り組む三枝氏にお話しを伺いました。Read More

Date Posted: 06/17/14

Interview: 誰もが使いこなすゲノム編集時代の幕開けへ

NEXT Interview vol.12

2013年1月、作成が容易なゲノム編集技術としてCRISPR/Casシステムが登場し、ゲノム編集技術の一般化が大きく加速します。広島大学の山本卓氏は、2008年からZFNを使ったゲノム編集技術にいち早く取り組み、続く第二世代のTALENの改良を手掛けつつコンソーシアムを立ち上げ、多くの研究者の技術利用を強力にサポートしてきました。ゲノム編集に精通する山本氏に、この技術を使いこなすための重要なポイントや今後の展開を伺いました。Read More

Date Posted: 06/16/14

Interview: アイデアと情熱で勝負!若いうちに、海外でラボを立ち上げよう。

いつ行く? どうする? 海外留学 vol.8

「正常な細胞に周りを取り囲まれたら、素行の悪いがん細胞は仲間外れにされるのでは?」大学院生時代にふとひらめいたアイデアから、正常細胞とがん細胞の相互作用を「細胞競合」という切り口で新たな分野で切り拓く藤田恭之氏。独創的な研究を進めるバイタリティは、海外でポスドク(博士研究員)として過ごした5年間、PI(主任研究者)として研究室を率いた8年間の得難い経験の中で培われたと語ります。Read More

Date Posted: 06/15/14

Voice & Report: 悪性脳腫瘍治療の方法論確立に向けたマウス発がんモデルの構築

User's Voice vol.38

現在も効果的な治療が確立されていない悪性脳腫瘍。これまでの研究はヒトがん細胞株をマウス脳に移植する手法で行われてきました。それに対し、慶應義塾大学医学部の大西伸幸氏らは、より正常に近い細胞を移植し、脳内でのがん化プロセスを調べるマウス脳腫瘍モデルの開発を進めています。新しい研究アプローチでこの難病に挑む大西氏にお話を伺いました。Read More

Date Posted: 06/14/14

Voice & Report: 上皮間葉転換に関わるMRTF-A/Bの細胞内局在メカニズムを探る

User's Voice vol.37

大阪大学の林謙一郎氏は、平滑筋細胞分化のマスター遺伝子であるmyocardin(Mycd) とそのファミリーであるMRTF-A/Bの細胞内局在制御の相違やその機能について研究中です。昨年より開始した血管内皮細胞におけるMRTF-A/Bの局在制御解析がLipofectamin® 3000を用いて効率良く遺伝子導入が可能になったことで、さらに研究の進展が加速したと語ります。Read More

Date Posted: 06/13/14

Voice & Report: ヒトiPS細胞の三次元高密度浮遊培養で再生医療の推進へ

User's Voice vol.36

ヒトiPS細胞の再生医療や創薬スクリーニングへの応用には大量培養が必要となりますが、一般的なシャーレでの二次元培養には限界があります。東京女子医科大学の松浦勝久氏らは、iPS細胞を量産する技術として、高密度の三次元浮遊攪拌培養リアクターの開発を進めています。Read More

Date Posted: 06/12/14

Interview: 分解から眺める生命現象

NEXT Interview vol.11

「生物の体の中では多くの合成系が盛んに働き、いろいろなものがどんどん増えていくのに、なぜ体はそれほど大きくならないのか。できたものがなくなる仕組みはどうなっているんだろう」。そんな学部生時代からの疑問に水島氏が向き合ったのは1997年、内科医として大学病院で臨床と研究に取り組んでいた頃です。Read More

Date Posted: 06/11/14