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がんの体外診断の開発を見据え、バイオマーカーとなるDNA変異を探索している近畿大学医学部ゲノム生物学教室。その基礎研究を支えているのが次世代シーケンサIon PGM™システムです。ヒトゲノム上の複数領域をマルチプレックスでシーケンスできるIon AmpliSeq™技術を導入し、肺がんをはじめ肝がん、大腸がん、乳がんで、がん関連遺伝子の変異検出をおこなっています。Ion PGM™システムを使いこなし、1年に400~500サンプルは解析するという坂井和子氏にお話を伺いました。Read More
ゲノム編集で有名な広島大学の山本卓教授の研究室で、TALENsやCRISPRを使っ たシステムの改良を手がける佐久間哲史氏。歯学部から理学部に転入し、分子遺伝学教室を選んだのは、「(当時ゲノム編集のために同教室で行っていた)ジンクフィンガーヌクレアーゼ(ZFN)が広がりのある技術と思い、興味を持ったから」と話します。Read More
線虫を使い、記憶のメカニズムを研究中の京都大学の杉拓磨氏。記憶の保持は遺伝子発現の変化に依存しているという仮説に基づき、記憶に関わるとされる10対ほどの神経細胞での遺伝子発現を解析しています。杉氏は2013年3月頃からTALENsを活用し、記憶に関わる遺伝子の開始コドンを飛ばしたり、プロモーターに変異を導入したりして目的の遺伝子発現を変化させ、その影響を観察しています。Read More
生体機能の巧妙な仕組みに啓発され、工学的な手法で新規バイオマテリアルを開発する京都大学の秋吉一成氏。体内の狙った場所に薬を届けるDDS(ドラッグ・デリバリー・システム)のキャリアとして、ナノゲル(ナノサイズのゲル微粒子)を開発し、2011年からJST戦略創造研究推進事業(ERATO)「秋吉バイオナノトランスポータープロジェクト」を開始しました。このプロジェクトでは、「エキソソーム」を工学的に加工して核酸医薬の有望なキャリアとして臨床につなげることが重要な柱となっています。Read More
細胞を層状に培養し、患者の様々な組織への移植を目指す細胞シート。これまでシートを多層化していくと酸素や栄養が細胞に行き渡らなくなり、細胞が死滅してしまうという課題を抱えていました。東京女子医科大学の関根秀一氏らのグループは、昨年新たに組織に毛細血管を張り巡らせ、多層化した細胞全体に栄養や酸素を供給することでより厚い心筋組織を作ることに成功しました。Read More
進行したがんは手術しても再発しやすく、また全身に転移すると手術もできなくなりますが、抗体医薬を使えば副作用を抑え、進行がんを治療できると期待されています。東京大学先端科学技術研究センターの杉山暁氏らのグループは、FIRSTで得られた研究成果をもとに、ヒト化抗体や抗原への親和性を高めた低分子抗体scFvの作製を通して抗体医薬への貢献を目指しています。Read More
線虫C.elegansの胚発生をモデル系に、細胞極性、紡錘体形成を解析し、細胞分裂のダイナミズムを鮮やかに描き出すライブイメージング技術も開発する杉本亜砂子氏(東北大学大学院生命科学研究科教授)。大学院では酵母を研究し、その後新しいモデル生物として注目されだした線虫に興味をもち、卒業後は線虫研究のメッカである米国ウィスコンシン大学へ留学しました。ユニークな留学体験や線虫研究の魅力について伺います。Read More
Jurkat細胞を用い、新しい細胞増殖測定キットClick-iT® Plus EdUと従来のClick-iT® EdUを比較しました。その結果、新しいキットは従来品と同等以上に新生DNAを検出し、優れた多重染色が行えました。また操作ステップに要する時間は、従来品と変わらず、トータル1~2時間ほどで済みましたが、Attune®Acoustic Focusing Cytometerでデータを比較したところ、新しいキットは従来品よりも解像度が高いことがわかりました。Read More
2013年1月、第三のゲノム編集技術として、世界中の研究者の注目を集めたCRISPR/Casシステム。標的配列へ対応する短いRNAをガイド役にヌクレアーゼを誘導、ゲノム上の目的箇所を切断し、DNA配列の削除や追加を行なう。大阪大学微生物病研究所教授の伊川正人氏は「論文を読むと同時にこのシステムを使う準備を始め、5月から10月にかけて50を超える遺伝子のノックアウト(標的遺伝子破壊)マウスを作製しました。従来法では50年かかってもおかしくない実験が半年でできたことに驚きつつも、この技術の可能性を確信しました」と語ります。そして・・・Read More
およそ一日周期で体温や行動のリズムが継続する動物の概日時計。哺乳類では、脳の視床下部に存在する視交叉上核を中枢とする時計遺伝子の転写・翻訳のフィードバック機構が、概日リズム発振の分子基盤として知られています。埼玉医科大学医学部の池田正明氏は、コア時計遺伝子Bmal1を世界に先駆けて発見し、続いてその機能を補完する時計遺伝子Bmal2を同定しました。時計遺伝子を軸に研究と医療の現場をつなぎ、臨床医の育成にも取り組む池田氏に、iBind™ Western Systemの活用法を伺いました。Read More